ゆめきぼ 放射線技師の腹膜透析日記

診療放射線技師であり、腹膜透析患者であり、小学1年生の父親であり、難病患者でもある私シスキドの仕事や日常を発信していきます。

昨日、一昨日と痛みと闘う壮絶な二日間でした。

29日、朝8時45分に血管撮影室にはいり、腎動脈塞栓術の準備がおこなわれます。
始まる前に前日背中に入れた硬膜外麻酔のカテーテルに麻酔薬を注入し痛みのコントロールをします。
右の鼠径部にある大腿動脈を切開し、腎動脈に向けてガイドワイヤーを進めていきます。ガイドワイヤーとはレントゲンに写る非常に細いワイヤーです。このガイドワイヤーを目的部位に到達させ、それにそってカテーテルを入れていきます。このときは局所麻酔を使っているためいたみはないです。ただ、押されるような違和感は伴います。

カテーテルを腎動脈に到達させてから塞栓術が始まります。
まず造影剤を使ってカテーテルが腎動脈の位置にあるかを確認します。この造影剤が入るときおなかが熱くなります。
造影剤による撮影で腎動脈の位置にカテーテルがあることが確認できたら、動脈をマイクロコイルと言う非常に小さなコイルで腎動脈の本管から出ている腎臓に行く枝の動脈をふさいでいくのです。
その塞ぐ過程で痛みを感じます。麻酔が効いていてもかなり痛みます。
まるで腎臓を強い力で握られているような感じです。あまりの痛みに先生に訴えます。すると麻酔が追加され意識が朦朧としてきました。

12時半ころ病室に戻ってきたことは記憶にあるのですが、様々な痛み止めを使ったためしっかりと意識が戻ったのは夕方でした。
そうすると今度は痛みとの闘いです。じっとしていても背中から腰にかけて激しい痛みが襲います。七転八倒とはこのことを言うのかもしれません。

次の日も痛みとの闘いです。全く動くことができません。そして、気づいたことがあります。全く尿が出ないのです。これは動脈塞栓術の成功を意味します。今まで当たり前に出ていた尿が出ないのは変な感じです。

そして今日。
昨日までの痛みが嘘のように軽くなりました。多少動くときに痛みがありますが動けないほどではありません。ただ、今度は39度近く熱が続いています。この熱が下がってようやく退院が見えてくるようです。

もう少しだけ我慢です。
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今日は明日の腎動脈塞栓術に備えて、硬膜外麻酔のカテーテルを背中に入れました。硬膜外麻酔とは背骨の後ろにある硬膜という組織の外側に麻酔薬を入れることでおなかから背中にかけての感覚を麻痺させるものです。

今回私が受ける腎動脈塞栓術は術中、術後とおなかや背中にかなりの痛みを生じます。通常痛みには痛み止めを服用したり座薬を用いるのが普通です。しかし、今回の動脈塞栓術では痛み止めではカバーしきれない痛みに襲われるため麻酔薬を使うのだそうです。

そんなことを聞いてしまうと、正直ビビります。今まで私は数々の痛みを経験してきました。そのどの痛みも大抵は痛み止めだけで乗り越えてきました。それを越える痛みというのは想像できません。

朝8時半に硬膜外麻酔のカテーテルを入れるためストレッチャーで手術室へ向かいます。

手術台の上で横向きになり背中の消毒を行います。消毒が終わると麻酔科の先生がカテーテルを入れる背骨のやや上のところに局所麻酔を打ちます。この局所麻酔の注射を射つとなんとも言えない重い痛みを感じます。
そのあとは背中に痛みは感じなくなりますが、カテーテルを押し込む嫌な感じは残ります。カテーテルをいれ終わると麻酔を少し流して麻酔が効くかどうか確認します。確認はおなかに氷をあてて行います。おなかのあたりで氷の冷たさを認識できなければ成功です。私も無事感覚が麻痺していることが確認できたため成功したようです。
大体手術室に入ってから出るまで40分ほどでした。思ったよりあっけなかったです。

明日の本番でもしっかり効いてくれることを祈ります。
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明後日に迫った腎動脈塞栓術に向けて、術前の準備が佳境に入ってきました。
今日は塞栓術の際、カテーテルをいれる予定の場所の体毛を剃りました。

腎動脈塞栓術は動腎動脈にマイクロコイルと言う小さなコイルを入れて腎臓の血流を遮断します。腎動脈にコイルを入れるには、右の大腿動脈からカテーテルを入れて腎動脈の位置までカテーテルをの先端を持ってくる必要があります。カテーテルを入れる部分である右の大腿動脈にあたる部分の体毛を剃らなければならないのです。その場所は太ももの付け根、鼠径部にあたります。もし、体毛があると消毒が不完全になり、動脈から菌が入り込み感染症を起こす可能があるのです。

看護師さんからシェーバーを借りて、病棟の浴室で自ら剃っていきます。シェーバーはかなりの剃り味です。あっという間に指示された部位の剃毛が終わりました。
20年以上前手術をしたときはカミソリでかなり時間をかけて剃ったことを思い出しました。こんなところにも時代の流れを感じます。
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